ちび子は小学校に上がってから何度かお泊りキャンプへ行っています。
1年生の冬に、お友達と初スキーキャンプ1泊2日。
2年生の冬には、当初お友達と行くはずだったスキーキャンプ1泊2日にお友達が行けなくなって、「じゃあ止める?」と聞いてみたところスキーしたい気持ちが勝って初一人参加キャンプ。
スキー楽しいと結構大丈夫だったという成功体験に後押しされて、4月に2泊3日の春スキーキャンプに一人参加。勢いに乗って、そのあと宝探しバギーキャンプ1泊2日に一人参加。
そのキャンプに行く直前くらいに、小笠原キャンプの案内が。。
夢の小笠原。。
学生の頃から一生に一度は行きたい所として私の心にあり続けた小笠原。でも、なんといっても24時間の船旅のみしか選択肢がなく、しかも最短で1週間。
年々ハードルが高くなり、もはや手の届かない地に。。
そんな私の(勝手な)思いもあり、ちび子に
「小笠原キャンプっていうのもあるんだってー。」
と言うや否や「行く!絶対行きたい!行く!」との返事。
「え?24時間だよ?6泊7日だよ?一人だよ?」とまさかの返事にむしろ怯む私をよそに
「イルカ見れるかなー、ウミガメいるんだよー」と学校の先生(小笠原ベテラン)から聞いていた話に夢膨らませるちび子。
私としては、いやー、ちょっとまだ無理では、というか私がそれでいいか分からない、という思いもありつつ、
「大人気みたいだから一応申し込んでみるだけ申し込んでみるか。既に申し込んでる英語キャンプ4泊5日もあるし。まあ、万が一取れてもまだ先までキャンセルできるし。」
と自分に言い聞かせながら、でもそれなりに本気で取りにいったら、取れました。取れちゃった。小笠原キャンプ6泊7日。
このとき5月。ここからずーーーーっと折に触れ、「ホントに行くのかな?行かせるの?」という思いを抱えつつ、そのたびにちび子にも確認。「行く!」との返事。
「別にキャンセルしても大丈夫だよ?」としつこく促しても、「行く!」との返事。
遂にキャンセル期限の20日前。ホントに行くなら英語のキャンプもキャンセルしないといけないので、再々再々再確認。「行く!楽しそうだもん!」
え?ホントに行くの?でも、もうこんなに楽しみにしてるし、行けばそりゃなかなか出来ない経験だし、女の子はもう少し大きくなったら体調の変化とかでなかなかもうこんな大冒険したいと思わなくなるかもしれないし。
揺れる内心に「いや、もういざとなったらキャンセル代払えばいいや」と続行。
そんな「ホントに行くのかな?」の気持ちのまま荷造り。
持ち物リストとスケジュール表を見て、毎日の着替えの準備をしているときも、Amazonプライムデイでフィンを買うときも、「ホントに行くのかな?」の気持ちのまま
迎えた前日の夜。ようやくちび子から泣きが。。
「1週間はちょっと長すぎ。。ママに会いたくて寂しくなっちゃう。。ちびちゃん一人で行くの?。。」
「いいよ、いいよ、ちびこちゃん。無理して行くものじゃないから、出発の直前までイヤになったら行かなくていいよ。明日朝、行きたくなかったら行かなくて大丈夫だよ。」
ほぼ、私の願いがこぼれでるようでしたが、
「でも楽しそうだし。。」
とのことで翌日元気に出発。。
船から「いってきまーーーーす!!!」と叫ぶ子供たち。
ボーっという汽笛に続き、動き出す船。
どんどん遠くなっていく船を、
ハラハラと泣きながら追いかけました。
まさか私がそんなことするなんて。
駅で恋人の乗った電車を追いかける人の気持ちが生まれて初めてわかりました。
子育ては知らなかった自分を知りますね。というか、もはや新しく生まれてきているのでは。
予想はしていましたが、やはり海の上ではちび子の持っているGPSもエアタグも携帯の位置確認も使えず、とにかく無事船が動いているかが気掛かりに。
Marine Trafficというサイトの7日間無料体験に登録して、衛星で追っかけることができ、ようやく少し安心。
台風6号が発生しているも沖縄へ向かっているので船旅中天気はよさそう。
波浪予報によると、まだ、波も1.5M。
小笠原に近づくと2Mを越えそうな雰囲気だけど、1万トン超の船(おがさわら丸は1.1万トン)なら2M程度の波は大したことないと書いてある。
などと心中大騒ぎでしたが、
とにかく怪我無く元気で帰ってきてくれることだけを祈って送り出しました。