NHKスペシャルの「ママたちが非常事態」、
これまでの人体シリーズ(「人体ミクロの大冒険」とか)に比べるとちょっと薄い感じはしたものの
おもしろかった。
私の
母親が育児をするように設計されてるの?
という疑問は番組の冒頭で解決。
されてます。
出産した瞬間に脳の中の育児に必要とされる機能がバキバキ活性化する映像が。
しかも、10人中10人のママが自分の子供が泣く声を判別できたという実験付き。
スッキリ。
仕事をセーブして育児をしている状況に
不公平感を抱いたり、同僚や勤務先に対する引け目や負い目を感じたりすることもあるわけですが、今後は、
そういう風に設計されてるから、そりゃもうシカタナイんですよ、
と開き直る方向でいこうと思います。
最新の人類学では、出産直後に母親のエストロゲンが急降下して孤独感を感じるのは、
共同保育が人類にとって望ましい形だからでは(孤独感を感じるからほかの人と寄り添って育児をするようになる)
と考えられているそうで、
これも、ちび子を保育園に預けていることが心の引け目になっている私にとっては、
不自然なことを強いているわけではないという意味で朗報でした。
でも、
その作用が
核家族化が著しく、また、夫の育児参加が乏しい日本では、産後鬱の急増に繋がってしまっているとのことで、
番組では、イベントに参加するなどしてせっせとママ友を作るママたちが映し出されていましたが、
ママだという理由だけで友達になったりすることが難しい私としては、
仕事してなかったら、産後鬱、全然ひとごとじゃなかったな、と思いました。
そのほかにも、
幸せホルモン、オキシトシンが信頼できない人から子供を守るという方向にも作用するため、
育児に協力的でない夫を敵とみなし、夫にイライラする
なども説明されており、それはまあありがちな話かなと思うのですが、
夫が育児の大変さに共感するなどすると著しくリラックスする
という実験もやっていて、
基本的にはやっぱり愛情ホルモンなのねー、と非常に興味深かったです。
再放送は2月3日午前0時(火曜深夜)から。
にほんブログ村