この小さな命に私の不注意で何かあったらどうしよう
無事に健やかに育ってくれるだろうか
という緊張で
ゆっくり眺めて可愛いと思う余裕は正直まったくありませんでした。
事前に決めた1日のスケジュールに従って、
決まった量を食べさせ(飲ませ)、体重を計り、決まった時間に眠らせ、決まった時間に散歩に出かけ、決まった時間に沐浴、寝ている間に家事、離乳食づくり、という
仕事でもそこまではしないマイクロマネジメントをすることで、
迫りくる不安と孤独から
なんとか心の平穏を保つという毎日はなかなか鬼気迫るものがありました(今から思えば)。
そのころ、あんまり笑わない子なのかな・・、と思った記憶があるけど、
多分、私が全然笑ってなかった。超真剣勝負だったから。
その後、自分で動くようになり、よく笑うようになり、病気もいくつも乗り越えるうちに、
ああ、もうなんか大丈夫なような気がする
と、もう手を離れた(はやい)というか、軌道に乗ったというか、一時たりとも目が離せない時期は過ぎたのだという、
実感のようなものがあり、
それから徐々に
ちび子の一挙手一投足がただひたすら可愛く、この世に生まれてきてくれたことを幸せに思えるようになったものでした。
今や、普通に会話し、おやつを分けてくれ、ときに亡くなった父を思い涙を流す私を慰めてくれるほどに成長し、
あのとき不安と孤独を掻き立てる存在だったちび子は、
いつの間にやら私の側にピタリと寄り添い共に生きていく一人の人になっていたのでした。
ちび子が走る後ろ姿を見ていると、
そんな思いがぶわわっと胸に去来し、
なんてかけがえのないものを私は手に入れることができたんだろうかと、
思うのでした。
以上、備忘までに。

にほんブログ村